通常、都市サインはまちなかで「迷子」になった人を助けるために、適度に目立たせる必要があります。しかし、松本城三の丸エリアでは「誰かに語りたくなる暮らし」を合言葉に、人の暮らしに重きをおいた取り組みを展開していることから、できるだけ日常に溶け込むさりげないデザインであることが求められました。
こうした背景をふまえてデザインしたのが「道祖神」をイメージしたエリアサインです。誘導のために地図と方角を示すために、形状は24面の円錐型に。コンクリートの躯体には上高地で浚渫された川底の砂※を骨材に使用し、独特の風合いを持たせました。さらに同エリアでのその他の取り組みや広報ツールとの親和性を意識し、エリアプラットフォームのキーカラーであるマゼンタをアクセントとして配しています。
※上高地では、流入土砂による梓川の川床上昇が問題となっており、川砂の有効活用が模索されています
